楽健法の安全対策②

 前回は、楽健法の踏み合いを想定した安全対策でしたが、今回は、踏む時の注意点、相手が楽健法が初めてといった状況の時の安全対策についてお話ししたいと思います。

 

 「注意事項を伝えましょう!」

 初めて楽健法を行う場合は、受け手の状態を知っておくことが大切です。しかし、初対面の人に身体のことを根掘り葉掘り聞くのは難しいと思います。そこで、安全のための質問であることを説明し、理解してもった上で注意事項を伝えます。また、不特定多数の人たちを踏む時は、ひとり一人の状態を把握するのが難しいので、口頭で伝える以外に、注意事項は紙に書いて伝える。同意書に署名してもらう。などをして安全対策の意識を高めてもらいましょう。

  〔例・注意事項〕

   * 楽健法は、足圧を使った健康法です。治療を目的として行うものではありません。

   * 健康上に問題があり、医師等に運動を禁じられている人は楽健法を行えない場合があります。

   * 健康上に問題がある場合は、必ず医師の指導のもと楽健法を行ってください。

   * 健康上に不安がある方、怪我や体の一部に痛みがある方は、事前に申し出てください。

   * 楽健法を行っている際に、痛み、違和感、不快感を感じた方は、無理をせず直ちに申し出てください。

   * 楽健法を行う際は、どちらかに明らかな過失がない場合、自己責任とさせていただきます。

 

 〔問診〕

  問診と言いましても治療をするわけではありません。あくまでも安全確保のための問診です。

  初めての方には、心臓病や血圧など、外部からの刺激で症状が大きく変化する恐れのある病気を抱えていないかどうか聞きます。判断に迷ったときは、運動と置き換えて考えてみるといいと思います。

  怪我の後遺症や、骨粗しょう症など、踏むこと自体が危険でないか確認します。骨粗しょう症の場合は、本人が自覚していない場合がありますので、50代以上の方には、ここ数年で骨折をしていないか聞きます。手をついたなど些細な事で骨折をしている場合は要注意です。また、健康診断をしている方には、骨密度を訪ねるのもいいかと思います。

   楽健法の経験がある人でも、本日の体調を聞きます。

  「寝不足が続いていないか?」「過度な疲労やストレスを抱えていないか?」「めまいや貧血がないか?」などです。

 

 〔視診、触診〕

  「全体のバランスが崩れていないか?」「動きに違和感がないか?」「触ったときに、痛みをこらえたり、緊張をしていないか?」体に触れた時の状態を丁寧に観察しましょう。

 

 〔楽健法中〕

 ・ 表情を確認しましょう。

 ・ 声えかをしましょう。

 ・ 踏み手側が勝手に判断せずに、相手の感覚に合わせましょう。

 

 〔終了後〕

 ・ 違和感や痛みが出ていないか確認しましょう。

 ・ 後日、倦怠感が出た場合は、無理をせず体を休めることを進めましょう。

 

 

など、万が一にも何かが起こらないために、踏み手も、受け手も、安全確保の意識をしっかりもって、

安全に、楽しく楽健法を行ってください。

 

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